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【所 見】
- 種 別:薩摩拵
- 題 材:朱皺塗鞘献上鐔薩摩拵
- 鑑 定:未鑑定ながら日本美術刀剣保存協会の特別保存刀装具鑑定以上の合格を保証する(※不合格の場合は期限を設けず全額の返金を保証する)
- 鍔:堅丸形、赤銅磨地、笄櫃孔埋金
- 縁 頭:編地紋図、鉄地縁金具に水牛角を太鼓で巻く
- 目 貫:這龍図、赤銅、容彫
- 鞘 塗:朱皺塗鞘(※再現が難しい貴重な変わり鞘塗)
- 時 代:江戸時代
- 全 長:約九十六・五〇約糎(センチメートル)有之
- 鞘 長:約七十四・五〇糎有之
- 刃 長:約六十八・四〇糎有之
- 反 り:約二・八〇糎有之
- 由 緒:加治木島津家伝来 薩摩拵 島津義秀氏ヨリ購入 鹿児島縣第8563号 日刀保 昭和38年12月14日交付 伝浅古当麻(銘不明)調所(印)
【特 徴】
これはとんでもない名品が出て参りました。薩摩国鹿児島藩島津家の一門家として大隅加治木を領し明治維新後には華族の男爵家に列せられた加治木島津家の旧藏品「朱皺塗鞘献上鐔薩摩拵」のご紹介です。
江戸時代に於ける列強諸藩は武術流儀に最も適した自藩独特の拵を考案し来る実戦に備えていた。薩摩拵もこのような主旨から発案された外装で実用性を追求したため武骨な姿形となっている。この拵形式の根底には薩摩藩の御流儀と称される東郷示現流がある。同流の掟に『平常は刀を抜くべからず、止むを得ず抜刀した場合には必ず相手を倒すべし』とあるところから薩摩武士は刀を抜かずに相手を倒すことを主眼とした。そのため柄を太く長くして立鼓を取らず厚手の牛革を巻いて漆をかけ更にその上から柄糸もしくは革紐を巻き締めて目貫を装着せず鉄の縁頭で強固な造りとした。また返り角に凸形の所謂「猿滑り(さるすべり)」を配することにより帯から鞘ごと抜き易くし刀身を鞘に収めたまま柄頭で相手を牽制出来るよう工夫がされた。鐔には鞘止と称される小孔が開けられているがこれは刀を無闇に抜かないことを戒めたものでこの孔に針金や紐を通し鞘に固定していた。武用を追求した果ての機能美とも言えよう。本作は大変貴重な本歌の朱皺塗鞘献上鐔薩摩拵で再現が難しい変わり鞘塗である朱皺塗鞘に前述の掟通り珍しい姿形が目を惹く猿滑り型返り角が配されている。昭和三年の「公爵島津家蔵品入札目録」や「薩摩島津家刀剣目録」「皇室・将軍家・大名家刀剣目録」にも記載される「刀 無銘 来国光(島津家伝来) 」の薩摩拵「黒蝋色塗鞘 打刀拵(島津家伝来)」等からも判る通り薩摩島津宗家及びその一門家・庶流家の当主が佩用した薩摩拵には本作の鐔の如き高品質・高品位且つ小振りで堅牢な堅丸形の赤銅磨地献上薩摩鐔が好んで用いられており鞘塗・柄巻等(水牛角を太鼓に巻く)も統一性が感じられる。本作は加治木島津家伝来の浅古当麻御太刀(画像参照)を飾った薩摩拵であり腰反りの深い古太刀を納めていただけあり常にも増して反り深く古雅である。伝来を調査したところ元々は「里文出版 薩摩拵〜さつまこしらえ〜」著者の著名な薩摩刀装具蒐集家・調所一郎氏の蒐集品の一部であり出自も信頼性が高く本作に一層の華が添えられている。本作は刀身の浅古当麻御太刀・本作と同時期に誂えられた糸巻き太刀拵と共に加治木島津家より平成二十二年以降に調所一郎氏に売り立てられたがその後個人蒐集家に売却された際に本薩摩拵のみ離れてしまったことが判明している。調所一郎氏真筆の覚書にある「加治木島津家伝来 薩摩拵 島津義秀氏ヨリ購入 鹿児島縣第8563号 日刀保 昭和38年12月14日交付 伝浅古当麻(銘不明)調所(印)」の通り加治木島津家旧藏品であることを確かに保証する。是非とも蒐集品の列に加えて特別保存刀装具・重要刀装具へと出世させていただきたい。※加治木島津家伝来の浅古当麻御太刀は出品には含まれません。原則として貴重な文化財として手入れ・保存が出来る御方ルールを守れる御方のみご参加下さい。評価の低い方・新規入札の方は必ず質問欄より購入のご意思をお示し下さい。ノークレーム・ノーリターンとさせて頂きます。"